Q & A

Q1.甲状腺って、何をしているのですか?
A. 甲状腺ホルモンという体の代謝に関係するとても大切なホルモンを作っています。

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Q2.甲状腺腫瘍ができる原因は何でしょうか?
A.  今のところ原因はよく分かっていません。少なくとも食べ物や生活習慣が原因になることはありません。

 

Q3.甲状腺の病気で治療中ですが、何を食べてもよいのでしょうか? 昆布等の海藻類は食べても良いのですか?
A.  普段は医師からの特別な指示がない限り、何を食べてもかまいません。ただし、根昆布療法をしたり、昆布茶を毎日飲むというような昆布のとりすぎはあまり良くありません。甲状腺の病気を診断する際に1週間の海草制限をしておいた方が良い場合があります。

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Q4.バセドウ病の原因は何ですか?
A. TSHレセプター抗体(TRAb)という、甲状腺を刺激する物質ができることによって生じます。遺伝的(体質的)な因子、ストレスなどが複雑にからみあって発症するとされていますが、まだよく分かっていません。

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Q5.バセドウ病は薬で治りますか? 抗甲状腺薬の服用期間はどれくらい必要ですか?
A. 抗甲状腺薬を2年間内服すると約30%の方が薬を中止できます。5~6年目くらいまで治療すると薬を中止できる割合はもう少し上がりますが、長期になると中止できる可能性は低くなり、他の治療法に変更を考えることもあります。また、薬の中止は完治ではなく、寛解という安定した状態に入っているだけなので、薬の投与はなくても定期検査で再発がないか経過を見ていく必要があります。

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Q6.バセドウ病で治療を受けていますが妊娠しても良いでしょうか?
A. 可能ですが、甲状腺機能やTRAb、薬の投与状況によってお待ち頂く場合もあります。妊娠を希望される場合は必ず一度、主治医にご相談下さい。

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Q7.抗甲状腺薬の服用で奇形は発生しませんか?バセドウ病でメルカゾール®を内服中に妊娠しました。産婦人科医にチウラジール®への変更を勧められました。その方が良いのでしょうか?
A. 最近の全国的な調査でメルカゾール®を妊娠初期に内服した母親から生まれた赤ちゃんに稀な先天性の異常(頭皮欠損、後鼻孔閉鎖など)が生じたとの報告があり、注意が必要とされています。ただし、病状や妊娠週数によってメルカゾール®を続行した方が良い場合もあります。必ず一度、主治医にご相談下さい。

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Q8.抗甲状腺薬を飲みながら授乳しても良いですか?
A. チウラジール®、プロパジール®ならば1日6錠までは授乳できると考えています。メルカゾール®は1日2錠までは良いという報告がありますが、主治医と相談してください。

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Q9.バセドウ病を抗甲状腺薬で治療中です。治療を続けると甲状腺腫は小さくなりますか?
A. 小さくなる方もいらっしゃいますが、変わらないことも多いです。

Q10.バセドウ病で治療中です。運動制限は必要ですか?
A.  甲状腺ホルモンが高い間は運動の制限が必要です。しかし血液中の甲状腺ホルモンが正常化すれば運動の制限は必要ありません。ただし心臓病などの合併症がないことを主治医に確認して下さい。

Q11.バセドウ病は歳をとると自然に良くなりますか?
A.  歳をとったから自然に良くなるということはありません。80歳を超えて初めて病気になった方もいます。

Q12.甲状腺ホルモン剤(チラーヂンS®)を飲みながら妊娠してもよいですか?
A.  甲状腺ホルモンは胎児の発育に必要、不可欠なものです。妊娠中は特に飲み忘れに気をつけてください。甲状腺ホルモン剤によって胎児に悪い影響がでることはありません。

妊娠中は甲状腺ホルモンの必要量が増加します。甲状腺ホルモン剤を服用中に妊娠と分かったときはとりあえず週に2回(例えば月曜と金曜など)だけ倍量服用してください。 そしてできるだけ早く甲状腺機能の血液検査を受けてください。

Q13.最近、バセドウ病と診断されました。叔母も以前にバセドウ病で治療を受けたことがあるそうです。5歳の子供が心配なのですが甲状腺の病気は遺伝しますか?(35歳の女性)
A.  確かに遺伝的要素の強い方もいらっしゃいますが、必ず遺伝するわけではありません。また幼児期にバセドウ病を発症することはまれです。多くは思春期以降ですのであまり心配しすぎないようにしてください。

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Q14.突眼症の治療法を教えてください。
A.  点眼薬、ステロイドホルモン剤、手術療法などがあります。もし喫煙されているのなら禁煙してください。喫煙は目の症状を悪化させます。

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Q15.抗甲状腺自己抗体が高い場合、体に害はありませんか?
A. 抗甲状腺自己抗体は甲状腺だけに作用すると考えられています。抗体の値が高くても甲状腺ホルモン値に問題がなければ体に害はありません。

Q16.チラーヂンS®を飲み忘れた場合、翌日に当日分と合わせて飲んでも良いですか?
A.  月に1回程度の飲み忘れなら内服しなくてもかまいません。 あまり勧められませんが、チラーヂンS®に関してはそのような飲み方をしても害はありません。

Q17.チラーヂンS®を服用するとホルモン剤だから太ると聞きましたが本当ですか?
A.  甲状腺ホルモンは代謝を良くしてくれるホルモンです。むしろ体重が減りやすくなると考えて良いと思います。

Q18.アルコール類は飲用してもよいですか?
A.  甲状腺とアルコールは無関係と考えられています。適量であればかまいません。

Q19.手術するにはどのくらいの入院期間が必要ですか?
A.  病気の重さによって変わりますが、当院では平均的には約7日間と考えて良いと思います。

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Q20.バセドウ病でのアイソトープ療法、バセドウ病手術の費用、甲状腺機能低下症で甲状腺ホルモンを内服し続ける時の費用に差はありますか?
A.  一生涯の治療費、検査費用を合計すると、たとえ甲状腺機能低下症になったとしてもアイソトープ療法が一番安いと考えられています。

Q21.バセドウと診断され、抗甲状腺薬を内服していましたが副作用が出て内服できません。 手術を勧められて来院しましたが主治医からはアイソトープ療法を勧められました。それでいいのでしょうか?(20歳代女性)
A.  突眼症がなく、甲状腺の大きさが150g以下で、1年以内に妊娠の予定がなければ20代でもアイソトープ療法をお勧めしています。

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Q22.バセドウ病で治療中ですが、なかなか薬を止めることができません。 どの時点で抗甲状腺薬治療から、他の治療法(手術、アイソトープ)に変更したら良いのですか?
A.  甲状腺剤を中止すると再発する方、抗甲状腺薬を減らすことができない方は早めにアイソトープ療法をお勧めしています。ただし甲状腺機能低下症になり、一生甲状腺ホルモン剤を内服することに心理的に抵抗をもっていらっしゃる方の場合は、充分納得できるまで待つこともあります。

Q23.バセドウ病の治療で、手術またはアイソトープ療法があると聞きました。 治療選択の基準は何ですか?
A.  甲状腺の大きさ、近々妊娠の予定がある、突眼症があるかどうかなどを総合的に判断して決めています。抗甲状腺薬で治らない方の多くはアイソトープ療法が可能です。

Q24.ある病院で甲状腺機能低下症と診断され、甲状腺ホルモンの薬を処方されました。 薬局でもらった説明書には副作用として、動悸、不整脈、体重減少などが起こることがあると書いてありました。服用しても心配ないでしょうか?
A.  いきなり大量の甲状腺ホルモン剤を服用するとそういう症状がでることがありますが、医師の指示通りであればまず心配ありません。とても副作用の少ない薬です。

Q25.甲状腺乳頭癌と診断され近日中に手術の予定です。 何かしてはいけないこと、食べてはいけないものがありますか?
A.  特にありません。

Q26.検診で超音波検査を受けて甲状腺に大きさ5mmの陰があるといわれ、細胞診をされて乳頭癌と診断されました。すぐに手術が必要と言われました。今は何ともないので出来れば手術したくないのですが、しないと駄目でしょうか?(70歳の女性)
A. 直径が1cm未満の甲状腺乳頭癌(微小癌)は、できている場所が悪くなければ手術をしないで様子を見ることがあります。主治医とよく相談してください。

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