血液検査について

ここに掲載された検査の説明は一般的なものです。
検査結果は性別・年齢・食事などによって差が出てくる場合があります。
ご不明な点があれば担当医におたずねください。

甲状腺・副甲状腺の検査

検査項目名 検査名詳細 検査の目的
FT4 遊離サイロキシン 甲状腺ホルモンのひとつです。一般的にこの値が高ければ甲状腺機能亢進症、低ければ甲状腺機能低下症です。
FT3 遊離トリヨードサイロニン 甲状腺ホルモンのひとつです。一般的にこの値が高ければ甲状腺機能亢進症、低ければ甲状腺機能低下症です。
TSH 甲状腺刺激ホルモン 脳下垂体から分泌される甲状腺を刺激するホルモンです。血液中の甲状腺ホルモンが高値になると分泌が低下し、血液中の甲状腺ホルモンが低値になると分泌が亢進します。(体調などで多少変動することがあります。)
TRAb TSHレセプター抗体 TRAbは、甲状腺膜細胞上のTSH受容体に対する自己抗体です。バセドウ病の原因物質で病気の勢いを示すと考えて良いでしょう。値が高くても甲状腺機能が正常ならば心配いりません。
Tg サイログロブリン 甲状腺に腫瘍が存在するときに上昇しますが、良性でも悪性でも高値になります。甲状腺を全摘している方でこの値が高いときは再発の疑いがあります。TSHの値により値が変動しますので、多少の変動では気にする必要はありません。
(抗サイログロブリン抗体が高い時には、見かけ上低値となることがあります。)
抗TPO抗体 甲状腺ペルオキシダーゼに対する抗体です。慢性甲状腺炎(橋本病)やバセドウ病で高値となる場合があります。
抗Tg抗体 抗サイログロブリン抗体 甲状腺特有の蛋白質であるサイログロブリンに対する抗体です。
慢性甲状腺炎(橋本病)やバセドウ病で高値となる場合があります。
カルシトニン 主に甲状腺で産生されるホルモンの1つです。甲状腺髄様癌などの腫瘍マーカーとして測定されます。
I - PTH 副甲状腺ホルモン 血中のカルシウム濃度を調整するホルモンです。

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その他一般的な検査

検査項目名 検査名詳細 検査の目的
T-cho 総コレステロール コレステロールはホルモン、血管壁、細胞膜の材料となる必要不可欠なものですが、多すぎると動脈硬化を引き起こす危険があります。
肝・胆道・腎・甲状腺の病気でその値が上昇することがあります。
甲状腺に関する説明
甲状腺機能亢進症では低下します。
甲状腺機能低下症では高くなります。
TG 中性脂肪 中性脂肪の余分なものは肝臓や脂肪組織に蓄えられ、多くは皮下脂肪となります。
中性脂肪が多いと動脈硬化により、脳卒中や心筋梗塞などの循環器系の病気が発症する危険性が高まります。食後は高値になります。
LDL LDLコレステロール LDLコレステロールは、悪玉コレステロールと呼ばれています。
コレステロールを細胞へ運ぶ役割をしていて、必要以上に多くなると細胞や血液の中にコレステロールがたまって酸化し、動脈硬化の原因になります。
HDL HDLコレステロール HDLコレステロールは善玉コレステロールと呼ばれています。
血液中のコレステロールや、体中の血管の壁にこびりついているLDLを回収しています。運動不足や喫煙、肥満などで減少します。
TP 総蛋白 血清中のタンパク質の総量。高い場合は、慢性肝炎や肝硬変など、低い場合は、栄養不良や重い肝臓病が疑われます。
甲状腺に関する説明
慢性甲状腺炎(橋本病)では高くなる場合があります。
ALB アルブミン アルブミンはタンパク質です。肝臓病や腎臓病で低値になります。
栄養状態の指標にもなります。
A/G アルブミン
対グロブリン比
体内のアルブミンとグロブリンというタンパクの比を求めた値がこの数値です。
病気によってはその比率が変化します。
甲状腺に関する説明
慢性甲状腺炎(橋本病)では低くなる場合があります。
TBIL 総ビリルビン 肝細胞や胆汁の流れに障害があるとビリルビン濃度が上昇します。
値が上昇すると、皮膚・粘膜が黄色となる「黄疸」がみられます。
甲状腺に関する説明
まれに抗甲状腺薬の副作用で上昇する場合があります。
AST(GOT) アスパラギン酸アミノ基転移酵素 心筋や肝臓に多く含まれ、骨格筋、腎臓、血球にもある酵素です。
肝臓、心筋、骨格筋などに病気があると高い値になります。
甲状腺に関する説明
甲状腺機能低下症、甲状腺機能亢進症でも高値になることがあります。
薬の副作用で上昇する場合があります。
ALT(GPT) アラニンアミノ基転移酵素 肝臓に最も多く含まれる酵素です。肝障害で上昇しますが、骨格筋、心筋、赤血球などに病気があると高い値になります。
甲状腺に関する説明
甲状腺機能低下症、甲状腺機能亢進症でも高値になることがあります。
薬の副作用で上昇する場合があります。
ALP アルカリホスファターゼ 肝臓と骨に多く含まれます。肝臓の障害や骨の病気で上昇します。
甲状腺に関する説明
甲状腺機能低下症、甲状腺機能亢進症でも高値になることがあります。副甲状腺機能亢進症でも高くなります。
γGT(γGTP) γ-グルタミルトランスペプチターゼ アルコールなどによる肝臓障害に敏感な酵素で、肝臓や胆道の病気があると他の酵素より早く異常を示します。
甲状腺に関する説明
薬の副作用で上昇する場合があります。
LD(LDH) 乳酸脱水素酵素 エネルギーの代謝に関係する酵素で、すべての細胞に含まれまれているため、細胞が壊れると血液中の濃度が上昇します。特に肝疾患、悪性腫瘍、血液疾患、
心筋梗塞などで高くなります。
甲状腺に関する説明
甲状腺機能低下症で高くなることがあります。
CPK(CK) クレアチンホスホキナーゼ 筋肉に高濃度に含まれています。心筋梗塞や骨格筋の障害があるとその血中濃度が高くなります。筋肉痛、打ち身でも上昇します。
甲状腺に関する説明
甲状腺機能低下症で高くなることがあります。
BUN 尿素窒素 腎機能の指標として利用され、腎不全、熱傷、消化管出血や高タンパク食摂取で上昇します。
甲状腺に関する説明
まれに抗甲状腺薬の副作用で上昇する場合があります。
Cr クレアチニン 数値が高い場合、腎機能障害や腎不全が疑われます。
甲状腺に関する説明
まれに抗甲状腺薬の副作用で上昇する場合があります。
UA 尿酸 数値が高い場合、腎不全や痛風の可能性があります。
Ca カルシウム カルシウムは、細胞機能、心臓、神経、筋肉の機能に重要な役割を果たします。
血中濃度は副甲状腺ホルモン、活性型ビタミンDによって一定に保たれています。
甲状腺に関する説明
甲状腺機能亢進症の患者でやや高めになるこ とがあります。甲状腺の手術後の患者様で低 下が見られることがあります。
P リン リン濃度の異常から、副甲状腺の病気の原因を調べることができます。
甲状腺に関する説明
副甲状腺機能亢進症で低下することがあります。
Na ナトリウム 水分の分布、浸透圧の調整、酸塩基平衡の維持に重要な役割を果たしています。
K カリウム 細胞内液中に主に存在し、神経・筋の興奮性を調節するイオンとして重要な役割を担っています。
甲状腺に関する説明
甲状腺機能亢進症で時に低下する場合があります。
Cl クロール 水分の分布、浸透圧の調節、酸塩基平衡の調節など重要な役割を果たしています。
血糖 血液中の糖分です。早朝空腹時の値が126以上、食後の値が200以上あれば糖尿病と診断されます。
甲状腺に関する説明
甲状腺機能亢進症では、食後の血糖値が高くなりやすくなります。
CRP C反応性蛋白 体のどこかに炎症がおこると増加し、炎症が治まると速やかに減少します。
感染症や膠原病、外傷、悪性腫瘍などで高値になります。
甲状腺に関する説明
亜急性甲状腺炎などで上昇することがあります。
Ca(ALB補正 カルシウム
(アルブミン補正)
カルシウム値は血液中の蛋白質の量により影響を受けます。
アルブミン補正を行うことによりタンパク質の影響を受けない値を確認できます。
CBC 末梢血液一般検査
白血球数 白血球は外部から進入した病原体を攻撃する細胞で、数値が高いと感染症や白血病・がんなどが疑われます。外傷がある場合や喫煙、ストレス、風邪などでも上昇します。ウイルス感染の場合はかえって減少することもあります。
甲状腺に関する説明
抗甲状腺薬の副作用などで低下する場合があります。
赤血球数 血液の主な細胞成分で、酸素を肺から各組織へ運ぶ働きを持っています。
貧血では、血中の赤血球数やヘモグロビン量が減少しています。
Hb ヘモグロビン濃度 赤血球の中で鉄分を含むタンパクです。低い場合は貧血です。
Ht ヘマトクリット値 血液成分で赤血球が占める比率を示し、低い場合は貧血の疑いがあります。
血小板数 血小板数は出血を止めるための重要な働きがあります。
WLCC 大型白血球数 好中球に相当するものです。
WSCC 小型白血球数 リンバ球に相当するものです。
WMCC 中型白血球数 単球・好酸球・好塩基球に相当するものです。
MCV 平均赤血球容積 赤血球の大きさを示す値です。
MCH 平均赤血球
ヘモグロビン量
赤血球に含まれるヘモグロビン量を示す値です。
MCHC 平均赤血球
ヘモグロビン濃度
赤血球に含まれるヘモグロビン値をパーセンテージで表した値です。
白血球分画
Neut
EOS
Bas
Lym
Mon
好中球
好酸球
好塩基球
リンパ球
単球
白血球には、好中球・好酸球・好塩基球・リンパ球・単球の5種類があります。好中球と単球は主として細菌や真菌などを排除します。好酸球と好塩基球は、アレルギー反応などに関与し、リンパ球はウイルスの排除、免疫反応の主役を演じています。それぞれ体を守る重要な役目を果たしていますが、軽度の変化は必ずしも病気を意味するものではありません。
甲状腺に関する説明
抗甲状腺薬の副作用などで低下する場合があります。

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