2017.04.13

アメリカ内分泌外科学会と北京の甲状腺専門病院開院式で講演

当院院長宮内 昭が4月に開催されたアメリカ内分泌外科学会で「積極的経過観察中の甲状腺微小がんの生涯腫瘍進行予測値」について講演しました。当院では1993年から世界に先駆け「低リスクの甲状腺微小癌に対しては手術せず経過を見守る事」を患者様に提案し、ご同意の上、経過を見てきました。もちろん、手術希望の方には手術を行いました。既に千数百名を経過観察し、徐々に色々なエビデンスが蓄積されてきました。どちらを選択しても、癌が進行して困った方、死亡した方はいません。しかし、隈病院のような甲状腺専門病院で専門医が手術を行っても、手術群の方が経過観察群より明らかに声帯麻痺などの不都合が多かったのです。世界で最も権威あるアメリカ甲状腺学会ガイドライン改訂版では、隈病院及び当院同様の経過観察を行った癌研有明病院の報告を大幅に採用し、微小癌の「積極的経過観察」も治療選択の一つであると明記されました。一方、「直ちに手術を行わなくてもやがては手術が必要となる、手術を先送りしているだけではないか」といった疑問の声もあります。今回の報告は20歳代の患者では約50%の人で一生のうちに手術が必要となる(50%は手術が一生必要とならないともいえます)が、30歳代以上の患者では大多数が生涯手術は必要とならないと推測されることを初めて報告しました。大変大きい好意的な反響がありました。
宮内はさらに中国で初めての甲状腺専門病院Hope Thyroid Hospital(北京市)の開院式に招聘され、開院記念学術講演会にて特別講演「音声回復のための反回神経再建術」を行いました。

写真1:アメリカ内分泌外科学会にて講演する宮内院長

写真1:アメリカ内分泌外科学会にて講演する宮内院長

写真2:北京での講演に先立ち隈病院を紹介する宮内院長

写真2:北京での講演に先立ち隈病院を紹介する宮内院長

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