専修医終了者の感想

外科 舛岡 裕雄 医師(現在 隈病院外科スタッフ)

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私は外科専修医として2年間隈病院で修練させていただきました。隈病院での修練をうけることの決め手となったのは、症例数の多さもありますが、見学時に見させていただいた手術手技とカンファレンスでの活発な討議でした。ただ実際に着任すると、医師だけでなくコメディカルのスタッフも含めて職員全員が患者様の治療が円滑に進むように努力している姿を目の当たりにすることとなり、これによって診療に専念できたことが大きかったと思います。また外科のスタッフは宮内院長をはじめとして10名在籍しておりますが、経験豊富で気さくな方が多く、気軽に診療の相談をすることもでき、アットホームな雰囲気で修練することができました。

具体的な診療内容についてですが、手術診療では、修練開始後6か月間は週3〜4日、第一助手として手術に入り基本手技を学びました。半年後からは術者として上級医の先生と一緒に手術を執刀しました。現在隈病院で施行されている手術手技は、宮内院長が中心となって改良を重ねてきたものですが、一つ一つの手技が洗練されて理論的である上に、誰にでも模倣できる一般性があり、非常に感銘を受けました。修練開始後2年間の手術総件数は術者が245件、助手が560件でした。
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外来診療は、週2〜3日行います。徐々に慣れるに従い、週70〜100名前後の患者様を診療するようになります。ほとんど全て甲状腺疾患の患者様ですが、時にその場の診断が難しい疾患の患者様と遭遇することもあり、このような場合にはカンファレンスで相談しながら診療方針を決定していきます。また甲状腺腫瘍の診断には細胞診検査が必須ですが、当院ではこれまで1万件以上の細胞診検査を施行し、それを診断してきた病理診断科の廣川先生に細胞診手技の手ほどきを受けることができます。修練開始2か月後くらいから細胞診当番を担当することにより、細胞診手技に習熟することができました。

週3回午前8時から外科医、内科医、病理医、麻酔科医を含めた医師全員および看護師、検査技師、薬剤師も参加する症例カンファレンスがあります。これらのカンファレンスでは個々の症例に対して、経験豊富な各科の上級医師より様々は角度から意見が出されるため、自分の専門外の知識も習得しやすく、甲状腺疾患全般に対する理解が深まる良い機会となります。

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学会発表は基本的に年2回の発表を各個人が行っています。普段の診療をする中から、疑問点を見いだしそれについて検証することで新たな知見が発見され、それが診療に役立てられていくということの大切さを学びました。

現在、私は外科専修医を修了し、その後も隈病院の外科スタッフとして診療に加わらせていただいております。甲状腺専門医としてはまだまだ発展途上であり、日々研鑽の毎日ですが、充実した毎日を過ごしています。是非、甲状腺手術を極めたい方、甲状腺手術はあまり知らないけど興味はあるという方、早く甲状腺外科専門医を取りたい方、一度当院へ見学に来られることをお勧めいたします。

 

外科 都島 由希子 医師(2015年現在 東京慈恵会医科大学)

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隈病院の特性としては以下の3点が上げられます。

1. 全体としての基本方針が決まっており、それを一つずつ理解していけば
他の先生方と同じように診療できること
2. 外来、手術、カンファレンスと、たくさんの症例を吸収できる機会にあふれていること
3. 甲状腺専門病院という特性を生かし、検査部、病理部、内科、外科の垣根がなく、
協力して診療、研究をしており、世界の甲状腺医療をリードする心意気をもっていること

消化器疾患や乳腺疾患を主に診療し、外科専門医を取得したところで、専門分野を持ちたいと研修させていただきました。甲状腺に関する知識はゼロに等しい状態であり、当初は不安もありましたが、2年間で多くの経験をさせていただき自信になりました。修練開始後2年間の手術総件数は術者が155件、助手が642件でした。

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また、幸いにも、隈病院で手術した多数の甲状腺癌症例を宮内院長や名古屋大学外科の先生方のご指導の下に検討し、論文に纏め発表し、医学博士号を取得することができました。具体的には、術前にサイログロブリン抗体が陽性の乳頭癌で甲状腺全摘術を受けた患者の予後を調べるとこの抗体価が低下した症例は、低下しない症例より予後が有意に良好であることを発見しました。抗体価が低下したということは抗原(乳頭癌を含む)が無くなったことを意味していると考えられます。

このように、やる気があればどんどん仕事ができる最高の環境の病院です。若い先生方に心からお勧めできる病院です。

内科 萩原 英恵 医師(現在 隈病院非常勤)

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私は、2008年9月より2011年9月までの約3年間、隈病院内科専修医第1号として勤務させていただきました。

内科研修後は、糖尿病・代謝内分泌科で勤務しており、甲状腺疾患も経験していました。さらに甲状腺穿刺吸引の技術を身につけたいと思い、はじめの数か月間は隈病院の外来および細胞診を見学させていただきました。甲状腺疾患診療の奥深さを感じ、専修医を応募しました。

入局後の主な業務内容は、週8〜10コマの外来(診察と細胞診)、検査当番(アイソトープ注射、造影CT)、電話による患者対応、病棟管理でした。内科入院は少なく、主に血糖コントロールです。その他、症例検討会や抄読会など週4回勉強する機会が多くありました。また年に3〜4回学会にも参加させていただきました。患者数が多く大変ですがやりがいがあり、診療のスキルも上達したと思います。現在は、隈病院非常勤医師として勤務しており、勉強を続けています。

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内科 玉井 秀一 医師(現在 隈病院非常勤)

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私は約2年半の期間隈病院で内科専修医として研修をさせていただきました。就職してみると、抱いていた印象とは違い内科・外科・病理部の垣根は全くと言っていいほどなく、上司(高名な先生方も多数いらっしゃいます)・先輩方は私のどんな疑問にも叱責することなく親切丁寧に答えてくださいました。症例数は抜群に多く、甲状腺・副甲状腺疾患といっても多岐に渡りますが、ほぼ全部の疾患に触れることができます。カンファレンス・勉強会等での学術的なfollowも万全です。学会への参加・研究テーマには積極的に支援していただけます。また、全職員を対象とした食事会・職員旅行など学術的なこと以外のfollowも万全です。隈病院は民間病院と公立病院との良いところを合わせ持った病院だと思います。また、寛大な病院です。

短い期間でしたが甲状腺・副甲状腺疾患に関して本当に鍛えていただいたと思います。現在は他病院で勤務していますが(隈病院でも福岡から非常勤医として勤務させていただいています)、自信を持って診察することができています。縁あって隈病院を研修先として選びましたが、本当に良かったと思います。感謝しています。

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