橋本病の検査・診断 (はしもとびょうのけんさ・しんだん)
検査の種類
橋本病の検査としては以下の 2 つを行います。1 、 血液検査で甲状腺ホルモン値・甲状腺刺激ホルモン値および甲状腺自己抗体の有無をチェック
2 、 甲状腺超音波検査で甲状腺腫大の有無をチェック
【血液検査】
➀甲状腺ホルモン値
血液検査を行うことで甲状腺ホルモン値 (FT3 、 FT4) ・甲状腺刺激ホルモン値 (TSH) に異常を認めないかを確認します。
橋本病と診断された患者様の 70-80%は正常範囲内の甲状腺ホルモン値・甲状腺刺激ホルモン値となっています。
その場合には治療は不要な場合は多いですが、もし甲状腺ホルモン値が低下し、甲状腺刺激ホルモン値が上昇している場合には投薬が必要な場合があります。
甲状腺ホルモン値および甲状腺刺激ホルモン値は、投薬をしていない場合は数カ月から年 1 回程度、投薬を行っている場合は数カ月に 1 回測定します。
➁甲状腺自己抗体
橋本病の診断は、以前はサイロイドテスト、マイクロゾームテストで抗体の有無を確認していましたが、近年は感度・特異度ともに良好な抗サイログロブリン抗体(抗 Tg 抗体) 、抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体(抗 TPO 抗体)を測定します。
抗 Tg 抗体および抗 TPO 抗体のどちらか一方でも陽性になれば甲状腺自己抗体陽性と考えます。
甲状腺自己抗体は定期的に測定するものではありませんが、必要に応じて再検査することがあります。
詳しい内容は、下記のコンテンツをご参照ください。
橋本病では通常甲状腺が腫大するため、超音波検査で甲状腺の大きさを確認します。
詳しい内容は、下記のコンテンツをご参照ください。
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