2021.03.10

甲状腺シンチグラフィ検査 (こうじょうせんしんちぐらふぃけんさ)

  • ヨウ素
  • 検査
  • 甲状腺がん
  • 甲状腺ホルモン
  • 甲状腺腫瘍
検査時間:約10分

甲状腺シンチグラフィ検査は、放射性医薬品を体内に投与し、そのおくすりから放出される放射線をγカメラという機器で検出することにより、おくすりの集積を画像化することができます。この画像から、病変や腫瘍の位置が平面的または立体的に確認でき、さらに定量測定も可能です。

当院におけるシンチグラフィ検査の主な目的

 甲状腺の大きさ、位置、形態の把握
 甲状腺機能(摂取率)の測定
 甲状腺ホルモンを産生するしこりの診断
 副甲状腺腫瘍の部位の診断
 甲状腺がんの再発(転移)の診断
 その他(骨、副腎など)

放射性医薬品には、主に99m-Tc 、123-Iという比較的短い半減期の核種を使用しており、投与量や検査方法など安全性を考慮して適切に検査が行われています。

安全に検査を受けていただくために

甲状腺シンチグラフィ検査は、体の内側からの被ばくを伴う検査です。妊娠中及び授乳中の方は検査を避ける必要がありますので必ずご相談ください。その他、検査に関する詳細やご不明な点などがあればお気軽にお問い合わせください。

SPECT/CT

SPECTとはシンチグラフィの断層撮影でCTはX線を使った断層撮影のことを言います。
2005年、当院は他の医療機関に先駆けて、SPECTとCTによる断層像を融合させたSPECT/CT装置を導入しました。この革新的な装置の導入により、放射性薬剤が特異的に集積している位置が正確で鮮明に可視化されるようになりました。これによって、高精度な画像診断が実現し、診療や治療に大いに役立っています。

* SPECT(Single Photon Emission Computed Tomography)
* CT(Computed Tomography)