

甲状腺の手術 (こうじょうせんのしゅじゅつ)
良性腫瘍に対する手術
悪性腫瘍に対する手術
バセドウ病に対する手術
手術の合併症
術後リハビリ
手術室入室前に点滴経路を確保します。入室後、まずは手術中の状態を監視するためのモニターを装着し、安全確認ののち麻酔をかけ始めます。
手術時間は、甲状腺片葉切除で約1.5時間、甲状腺全摘術で約2時間です。リンパ節廓清は、小さい範囲では片側あたり約15分、大きな範囲では約45分になります。手術時間は患者様の状態によって大きく変わりますので、あくまで目安とお考えください。
手術後には、頸部の創があり、その外側にドレーン(浸出液などを排出するための直径3.5mmの管で、持ち運べるポータブル吸引器につながっています)が入った状態になります。
意識がもどるのは手術が終わってからです。通常、手術当日の夜は、術後回復室に入室していただき、翌朝まで経過観察が必要です。翌朝からは元の病室に戻っていただいて、食事も可能となります。抜糸は手術の翌々日です。
抜糸は腹部の手術と比べると早いのですが、皮膚のすぐ下の層でも縫合してあるので、首を動かしても創が開くことはありません。ドレーンの抜去は、排出量にもよりますが抜糸と同時かその翌日くらいが標準的です。
術後5日〜1週間程度で退院となり、退院の1か月後に外来に来ていただき、手術の最終的な結果(病理診断検査の結果)を説明いたします。仕事は、重労働でなければ退院後1週間程度での復帰が一般的です。
手術創について
甲状腺の手術を行う時には、たいていの場合、襟状切開(頸部の皮膚を横に切開)を行います。手術創の大きさは、手術の種類によります。手術創が術後どのくらいきれいに治るかは、患者様の体質によるところも大きいようです。当院ではできるだけ目立たない手術創になるように手術創のテープ固定などを患者様に指導し、2〜3か月間創部の固定をお勧めしています。

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