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お知らせ

2025.06.12(木)

学術活動

ホーチミン・オンコロジー・ホスピタル(ベトナム)とオンライン講演会を開催しました

2025年6月11日、ホーチミン・オンコロジー・ホスピタル(Ho Chi Minh City Oncology Hospital:ホーチミン市がん病院)とのオンライン講演会を行ないました。

隈病院では、今年4月に同病院から2名の医師(病理医)が研修のため滞在しており、6月末の帰国を前に、今回のオンライン講演会が計画されました。

講演会では、当院病理診断科科長の廣川満良医師が「Subtypes of Papillary Thyroid Carcinoma -Clinical, Cytological, and Pathological Features」と題し、当院で蓄積している豊富な診療データから多種多様な症例画像を用いて、甲状腺乳頭癌のバリエーションを解説しました。
また、同科の鈴木彩菜細胞検査士は「Smearing Method」「Immunocytochemistry」「Processing of Pathological Sample」の3つのテーマを取り上げ、しこりの性質を調べるために非常に有用な検査である穿刺吸引細胞診の手技や補助検査、手術検体の取り扱いについて、動画などを交えて紹介しました。

廣川医師(写真左)の講演

鈴木細胞検査士の講演

どちらの講演にも、途切れなく質問が寄せられました。時折ベトナム語も混じる質問に、当院滞在中の医師(Dr. Minh Tam Pham、Dr. Gion Dinh Thuy Duong)による通訳を挟みながら、熱心な意見交換が行われました。

廣川医師は講演の中で「私たち一人ひとりに個性があるように、腫瘍のひとつひとつにもそれぞれ違いがある」と話し、今回の講演会も、多くの症例の診療に携わる甲状腺専門病院だからこそ発信できる知見や技術を世界に発信する、貴重な機会となりました。

隈病院はこれからも、甲状腺専門病院として地域の甲状腺診療に貢献するとともに、世界の甲状腺診療の発展のため、国内外に情報発信し続けていきます。

質疑応答ではDr. Minh Tam Pham、Dr. Gion Dinh Thuy Duongが通訳する場面も

南ベトナム最大級のがん医療施設へ、貴重な情報発信の場となりました