お知らせ
2025.08.28(木)
学術活動バセドウ病の抗甲状腺薬治療に関する論文がJCEMに掲載されました
バセドウ病の抗甲状腺薬治療について、内服治療の中止とその後の再発率を検証した、内科 宮村医師の研究論文がアメリカ内分泌学会の公式ジャーナルであり、内分泌臨床の国際的トップジャーナルであるJCEM(The Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism)に掲載されました。
バセドウ病の薬は、甲状腺のホルモンの合成や分泌を抑える「抗甲状腺薬」と「ヨウ素製剤」の2種類があり、副作用などの事情のない限り多くの場合、抗甲状腺薬を用いた治療を行います。
内服を開始すると、一定期間後には、血液中の甲状腺ホルモンの値が低下して症状の改善が見込めます。さらに、薬の量を調整しながら内服を続け、最小量の服薬で甲状腺機能や検査結果が正常であれば、内服を一旦、中止することができます。この状態を「寛解(かんかい)」と呼びます。
ただし、寛解後も再発する例は少なくなく再発をいかに防ぐことができるかが、臨床上の課題となっていました。
宮村医師の研究では、治療中止前の抗甲状腺薬メチマゾール(MMI、商品名:メルカゾール)の維持量に着目し、その最小維持量を調整することによって再発リスクの低下が期待できることを報告しました。
これにより、抗甲状腺薬治療中止後の再発率が国際的には約50%といわれるところ、当院ではわずか2.6%まで改善することができました。
従来は、治療継続期間を目安とする傾向がありましたが、本研究では「中止前の最小維持量」が再発リスクに影響することが示唆されました。この論文が国際的ジャーナルに掲載されることで、国内外の臨床実践において患者さんの治療戦略に影響を与える可能性があります。
査読者のコメントにおいても、「この分野の診療を変えるようなインパクトが潜在的にある」と高い評価を受けました。
バセドウ病の薬は、甲状腺のホルモンの合成や分泌を抑える「抗甲状腺薬」と「ヨウ素製剤」の2種類があり、副作用などの事情のない限り多くの場合、抗甲状腺薬を用いた治療を行います。
内服を開始すると、一定期間後には、血液中の甲状腺ホルモンの値が低下して症状の改善が見込めます。さらに、薬の量を調整しながら内服を続け、最小量の服薬で甲状腺機能や検査結果が正常であれば、内服を一旦、中止することができます。この状態を「寛解(かんかい)」と呼びます。
ただし、寛解後も再発する例は少なくなく再発をいかに防ぐことができるかが、臨床上の課題となっていました。
宮村医師の研究では、治療中止前の抗甲状腺薬メチマゾール(MMI、商品名:メルカゾール)の維持量に着目し、その最小維持量を調整することによって再発リスクの低下が期待できることを報告しました。
これにより、抗甲状腺薬治療中止後の再発率が国際的には約50%といわれるところ、当院ではわずか2.6%まで改善することができました。
従来は、治療継続期間を目安とする傾向がありましたが、本研究では「中止前の最小維持量」が再発リスクに影響することが示唆されました。この論文が国際的ジャーナルに掲載されることで、国内外の臨床実践において患者さんの治療戦略に影響を与える可能性があります。
査読者のコメントにおいても、「この分野の診療を変えるようなインパクトが潜在的にある」と高い評価を受けました。
Impact of Minimal Dose Strategy Before Antithyroid Drug Discontinuation on Relapse Risk in Graves’ Disease (Keitaro Miyamura, et al.)
【掲載リンク】
JCEM(Corrected Proof):
https://academic.oup.com/jcem/advance-article/doi/10.1210/clinem/dgaf433/8220567
PubMed[NIH:National Library of Medicine]:
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/40746193/
本研究は、アメリカ甲状腺学会でも発表予定です。
隈病院の豊富な臨床データにより得られた知見が、国際的に広く発信されることで、より多くの甲状腺患者の皆様のよりよい治療に生かされることを願います。
隈病院の豊富な臨床データにより得られた知見が、国際的に広く発信されることで、より多くの甲状腺患者の皆様のよりよい治療に生かされることを願います。