お知らせ

2025.09.24(水)

学術活動

アメリカ甲状腺学会(ATA 2025)参加報告

2025年9月10日から14日まで、米国アリゾナ州スコッツデール市で開催されたアメリカ甲状腺学会(ATA 2025)に、隈病院から赤水尚史院長、宮村慧太朗医師、古村芳樹医師が参加しました。

赤水院長は、雑誌編集委員会など学会活動における各種委員会に出席しました。
また、甲状腺クリーゼ(生命を脅かすような甲状腺中毒症)をテーマとしたセッションでは、赤水院長らの知見が紹介され、セッション後には登壇者のPeter Kopp先生からコメントを求められる場面もありました。

甲状腺クリーゼをテーマとしたセッションで、Peter Kopp先生からコメントを求められ発言する赤水院長


宮村医師は、ポスター発表にて「Impact of Minimal Dose Strategy Before Antithyroid Drug Discontinuation on Relapse Risk in Graves’ Disease」について発表しました。
発表には多くの参加者が集まり、「シンプルかつ素晴らしい知見」や「ワンダフルなデータ」といった評価を受けました。
本研究はすでに、内分泌学分野の国際的トップジャーナルであるThe Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism (JCEM) に掲載されています。
さらに、米メディア「Medscape」からの取材を受け記事が公開されるなど、会場内でも注目を浴びる発表となりました。

宮村医師の発表ポスターの前で、赤水院長と宮村医師


また、口演発表では古村医師が「Differentiating TRAb-Positive Painless Thyroiditis from Graves' Disease Using Blood and Ultrasound Findings」について発表しました。
発表後には聴衆から「good presentation!」や「臨床上重要な知見」といった声が寄せられ、注目を集めました。
本研究は現在、論文執筆中であり、今後臨床現場における有用な知見として発信される予定です。

古村医師の口演発表後、座長のMayo ClinicのDavid Toro Tobon先生からコメントをいただいている様子



今回の学会では、当院からインパクトのある2つの研究成果を発信し、世界各国の甲状腺専門家との活発な情報交換を行いました。