お知らせ
2025.11.25(火)
その他病院見学・研修のため中国から病理医を受け入れました
2025年9月から約3か月間、中国の鄭州大学第一附属医院(the First Affiliated Hospital of Zhengzhou University)から病理医1名が病院見学と研修のため滞在しました。
中国からの病理医Dr. Sun Miaomiao(スン・ミャオミャオ医師)は、前回ベトナムから研修のため来日した病理医2名と同様、当院の甲状腺診療における細胞診や病理診断を学ぶため来日しました。
中国からの病理医Dr. Sun Miaomiao(スン・ミャオミャオ医師)は、前回ベトナムから研修のため来日した病理医2名と同様、当院の甲状腺診療における細胞診や病理診断を学ぶため来日しました。
スン医師(中国から来日、写真前列左から2番目)と研修を受け入れた当院病理診断科
インタビュー
Q1. 見学の目的はなんですか?
甲状腺腫瘍の分類や診断方法を学ぶことが、今回日本を訪れた一番の目的でした。
WHO国際基準に照らし最新のガイドラインに基づいた正確な診断を行うために、より高い専門性を身につけたいと思い、隈病院の研修を選びました。
Q2. 特に印象に残っていることはありますか?
隈病院には、「正確な診断」を支える膨大なデータが蓄積されていること、その内容も非常に詳細で丁寧なレポートであることが印象的でした。
約20年間の様々な症例が、標本と超音波写真できちんと整理され保存されており、典型的なものから非常にレアな症例まで、実に多くのデータが揃っています。
また、スキルに関しても素晴らしいと感じました。
特に、穿刺吸引細胞診(FNAC)の成功率が非常に高く、採取できる細胞量も豊富です。
高い技術により十分な量の細胞が採取できるからこそ、さらに正確な診断につながっているのだと思います。
世界的にも有名な隈病院だからこその豊富な知見と高い技術力だと驚きました。
Q3. 隈病院で働く職員の印象はいかがですか?
スタッフは皆さんフレンドリーであるとともに、仕事においては、熱心で献身的なプロフェッショナルでした。
どの症例に関しても、丁寧に詳しく所見をレポートする姿勢がとても印象的で学ぶべき点だと感じています。
気軽に質問できる雰囲気の中で、丁寧に教えていただけて、本当に感謝しています。
Q4. 今回の学びを、帰国後どのように活かせそうですか?
隈病院には、私が今後の学びに活かしたいと感じた、いくつもの優れた伝統がありました。
たとえば、スタッフ一人一人が専門書をしっかり読み込んで知識を深める風土や、学会参加の前にメンバー同士で議論し疑問点を共有してより広い視点で研究を進められる場があること、臨床医と病理医が密接に連携して診療にあたる体制が整っていることなどです。
また、病理標本と超音波画像とを症例ごとに取りまとめて整理し、チーム内で共有することで、正確な診断を均一に提供できるように努めている姿勢が見られました。
特に、穿刺吸引細胞診(FNAC)では採取細胞量の評価や所見の丁寧な記載を行い、診断精度を高める工夫がなされていることに強く感銘を受けました。
これらの取り組みはいずれも、より正確で質の高い診断技術につながるものであり、私にとって大変有意義な学びとなりました。
さらに多くの同僚が、私のように隈病院で学び、交流する機会が増えることで、臨床や研究の分野でも、今後ますます協力が進むことを期待しています。
甲状腺腫瘍の分類や診断方法を学ぶことが、今回日本を訪れた一番の目的でした。
WHO国際基準に照らし最新のガイドラインに基づいた正確な診断を行うために、より高い専門性を身につけたいと思い、隈病院の研修を選びました。
Q2. 特に印象に残っていることはありますか?
隈病院には、「正確な診断」を支える膨大なデータが蓄積されていること、その内容も非常に詳細で丁寧なレポートであることが印象的でした。
約20年間の様々な症例が、標本と超音波写真できちんと整理され保存されており、典型的なものから非常にレアな症例まで、実に多くのデータが揃っています。
また、スキルに関しても素晴らしいと感じました。
特に、穿刺吸引細胞診(FNAC)の成功率が非常に高く、採取できる細胞量も豊富です。
高い技術により十分な量の細胞が採取できるからこそ、さらに正確な診断につながっているのだと思います。
世界的にも有名な隈病院だからこその豊富な知見と高い技術力だと驚きました。
Q3. 隈病院で働く職員の印象はいかがですか?
スタッフは皆さんフレンドリーであるとともに、仕事においては、熱心で献身的なプロフェッショナルでした。
どの症例に関しても、丁寧に詳しく所見をレポートする姿勢がとても印象的で学ぶべき点だと感じています。
気軽に質問できる雰囲気の中で、丁寧に教えていただけて、本当に感謝しています。
Q4. 今回の学びを、帰国後どのように活かせそうですか?
隈病院には、私が今後の学びに活かしたいと感じた、いくつもの優れた伝統がありました。
たとえば、スタッフ一人一人が専門書をしっかり読み込んで知識を深める風土や、学会参加の前にメンバー同士で議論し疑問点を共有してより広い視点で研究を進められる場があること、臨床医と病理医が密接に連携して診療にあたる体制が整っていることなどです。
また、病理標本と超音波画像とを症例ごとに取りまとめて整理し、チーム内で共有することで、正確な診断を均一に提供できるように努めている姿勢が見られました。
特に、穿刺吸引細胞診(FNAC)では採取細胞量の評価や所見の丁寧な記載を行い、診断精度を高める工夫がなされていることに強く感銘を受けました。
これらの取り組みはいずれも、より正確で質の高い診断技術につながるものであり、私にとって大変有意義な学びとなりました。
さらに多くの同僚が、私のように隈病院で学び、交流する機会が増えることで、臨床や研究の分野でも、今後ますます協力が進むことを期待しています。
インタビューの最後には、
「実際に触れあった日本の人たちの優しさや人柄の温かさを、国に帰ったら周りの人たちにたくさん伝えたい。双方の国の人々をつなぐ、架け橋のような役割を果たせるように力を尽くします!」
と心強いメッセージを寄せてくださいました。
当院の発信する知見や技術が、中国ひいては世界の甲状腺医療の発展と、国を越えた友好の一助になることを願っています。
「実際に触れあった日本の人たちの優しさや人柄の温かさを、国に帰ったら周りの人たちにたくさん伝えたい。双方の国の人々をつなぐ、架け橋のような役割を果たせるように力を尽くします!」
と心強いメッセージを寄せてくださいました。
当院の発信する知見や技術が、中国ひいては世界の甲状腺医療の発展と、国を越えた友好の一助になることを願っています。
とても楽しそうに、隈病院での学びや神戸滞在中の思い出を語ってくれました