お知らせ

2025.12.02(火)

学術活動

第64回日本臨床細胞学会秋期大会 参加報告

2025年11月29日・30日、広島国際会議場にて開催された 第64回日本臨床細胞学会秋期大会に
当院病理診断科より科長の廣川満良医師、樋口観世子細胞検査士、鈴木彩菜細胞検査士、
田中歩紀細胞検査士、兼松里紗細胞検査士が参加いたしました。

■シンポジウム「甲状腺細胞診カテゴリー別ROMと臨床的対応」
 廣川満良医師が座長を務め、会場の議論をリードしました。
 樋口観世子細胞検査士は「甲状腺細胞診 濾胞性腫瘍のROMと臨床的対応」について発表し、
 臨床現場に直結する知見を共有しました。

■シンポジウム「甲状腺希少病変を一気見しょう!」
 鈴木彩菜細胞検査士は甲状腺内胸腺癌の症例を、
 田中歩紀細胞検査士は 濾胞腺腫内に転移した腎細胞癌の症例を、
 それぞれバーチャルスライドを用いて解説しました。
 廣川満良医師はコメンテーターとして、
 各症例の診断ポイントをわかりやすく整理し、参加者の理解を深めました。

■基礎講座
 樋口観世子細胞検査士が「甲状腺細胞診の基本的なすすめ方」を初心者にも分かりやすく講演し、
 教育的な内容として高い評価を得ました。

■展示ブース活動
 兼松里紗細胞検査士はベクトンディッキンソン社の展示ブースにて、甲状腺のLBC標本と解説書を提供。
 参加者にLBC標本の利点を丁寧に説明し、多くの関心を集めました。

■全体の成果
 いずれの発表・講演も好評を博し、会場では活発な意見交換が行われました。
 今回の学会参加を通じて、甲状腺細胞診に関する最新の知見を共有するとともに、
 診断技術の向上に大きく寄与する機会となりました。

シンポジウム「甲状腺希少病変を一気見しょう!」の座長と発表者
(右から1人目が廣川満良医師・右から4人目が鈴木彩菜細胞検査士・右から5人目が田中歩紀細胞検査士)

「甲状腺細胞診の基本的なすすめ方」を講演する樋口観世子細胞検査士