2024.10.08(火)学術活動
第67回日本甲状腺学会学術集会学会報告
2024年10月3日〜5日に第67回日本甲状腺学会学術集会が、神奈川県横浜市で開催され、隈病院の医師が多数参加しました。
内科科長の伊藤充医師は「潜在性甲状腺機能亢進症の診断と治療」について教育講演を行いました。
シンポジウムとしては、
診療本部長の小野田尚佳医師が、「甲状腺腫瘍診療ガイドライン2024改訂のポイント」
内科副科長の西原永潤医師は、「第2回NexT-JTA:寄り道も亦楽しからずや」
内科医長の久門真子医師は、「産後のバセドウ病診療におけるクリニカルパールとピットフォール」
について講演しました。
口演発表では、
赤水尚史院長が、「日本人甲状腺眼症患者における血清プロテオミクスを用いたテプロツムマブの作用機序の検討:OPTIC-J 試験」
内科顧問の深田修司医師は、「出身地の問診で,非自己免疫性甲状腺機能亢進症を強く疑った1症例」
内科医長の久門真子医師は、「成人期の甲状腺ホルモン合成障害におけるTSH抑制療法は橋本病と比較して甲状腺腫縮小効果がえられやすい:多数例での比較検討」
内科の古村芳樹医師は、「機械法と目視法の好中球数に著しい乖離を認めた総白血球数正常の抗甲状腺薬誘発無顆粒球症:34例での検討」
内科の今村千佐子医師は、「異なる免疫測定法によって多様な遊離甲状腺ホルモン値を呈しTBG欠損症(p.Leu372fs)の2例」
内科の岩村菜々美医師は、「橋本病におけるTgAb測定の相関性と乖離症例の検討」
内科の世良佳奈子医師は、「慢性甲状腺炎の経過観察中に抗Tg抗体の陰性化と血清Tgの著明高値を契機に診断された悪性卵巣甲状腺腫の1例」
外科副科長の舛岡裕雄医師は、「反回神経再建術後、術中神経モニタリングにて声帯筋の神経再支配を確認できた3症例」について発表しました。
また、内科の江藤真実医師は、「放射性ヨウ素内用療法(RIT)不応性甲状腺癌に対する遺伝子解析と生命予後不良例の判断指標の検討」について発表し、この発表でロシュ若手奨励賞(YIA)を受賞しました。
ポスター発表では、
内科科長の伊藤充医師が、「甲状腺体積に基づく管理方法による橋本病LT4治療の現状」
内科の髙橋佐和子医師は「中枢性甲状腺機能低下症の患者における甲状腺体積についての検討」
内科の髙坂和芳医師は「Plummer病からBMI12のやせ及び高度の骨粗鬆症・骨折に到った30代女性の治療経過」
内科の門野至医師は「甲状腺葉切除患者における甲状腺機能の検討」
内科の鬼頭健一医師は「ヨウ化カリウムで治療中のバセドウ病に対するアイソトープ治療後の甲状腺機能」
内科の宮村慧太朗医師は「一過性甲状腺機能低下症の発症に前立腺癌に対するGnRHアナログ製剤の関与が疑われた1症例」
外科科長の木原実医師は「甲状腺分化癌に対する放射線外照射の意義」について発表しました。
その他、赤水尚史院長はじめ多数の当院医師が、セミナー・シンポジウムや一般演題・ポスターなどの座長を務めました。
学会は、多数の参加者があり、活発に内分泌疾患に関する様々な情報の交換が行われました。