2020.11.16(月)学術活動
日本内分泌学会EJ優秀論文賞を受賞
2020年11月13日に東京で開催された第30回日本内分泌学会臨床内分泌代謝Updateにおいて、元当院外科の小田瞳先生と院長宮内昭が日本内分泌学会EJ優秀論文賞を受賞しました。この賞は小田瞳先生が当院在職中に同学会の英文誌Endocrine Journalに発表した「Comparison of the costs of active surveillance and immediate surgery in the management of low-risk papillary microcarcinoma of the thyroid」に対するものであり、宮内はその研究と論文執筆における指導が受賞理由です。この論文は、低リスク微小甲状腺乳頭癌に対する手術療法と積極的経過観察の10年間の医療費を当院での実際の診療の流れに基づいて計算し、手術の方が経過観察より4.1倍高い事を報告したものです。経過観察が患者個人にとっても、社会にとっても経済的負担が少ないことを報告したもので、多くの論文に引用されたとのことです。小田先生は2014年から2018年まで当院に外科医として勤務し、ご主人の両親の介護のため退職。退職後に全身の神経が変性する難病にかかられ闘病中であり、電動車椅子での受賞となりましたが、この受賞を大変喜んでおられました。先生は大変意欲的であり、いくつかの大学の医学部学生に年に数回講義をしているとのことです。なお、当日はいくつかの表彰がありましたが、これらの賞の授与者は日本内分泌学会代表理事赤水尚史先生(当院副院長)でした。
受賞風景。左より赤水代表理事、小田先生、受賞のお礼を述べる宮内院長。
受賞後の記念撮影。左より、宮内院長、小田先生、赤水代表理事(当院副院長)