インタビュー

「本当に来てよかった」-レベルの高い環境で数多くの手術に携わる

医局派遣による隈病院との出会い

私は金沢大学を卒業後、2008年に大阪大学耳鼻咽喉科に入局しました。その後は複数の関連病院の耳鼻咽喉科で経験を積ませていただきました。その場ですぐに治療の成果が見えることの多い耳鼻咽喉科の仕事にやりがいを感じながら働いていました。
そして2018年、大阪大学耳鼻咽喉科の医局派遣として隈病院への勤務が決まったのです。

「本当に来てよかった」充実した日々を送る

甲状腺専門病院として名高い隈病院の名前は派遣前から知っていました。周囲の耳鼻咽喉科の医師の中でも「隈病院で経験を積みたい」と希望する医師は少なくありません。しかし、まさか自分がその隈病院で働くことになるとは思っていなかったので、入職が決まったときは少なからず驚いたことを覚えています。

実際に隈病院に勤務して1年以上が経ちますが、「本当に来てよかった」というのが正直な感想です。特に手術に魅力を感じている私にとって、レベルの高い環境で数多くの手術に携わることができる点に満足しています。多数の手術を担当させていただき忙しい日々ではありますが、充実した毎日を送っています。

隈病院ではオンとオフのメリハリをつけて働くことができます。休日は趣味を楽しむなどリフレッシュすることができているため、勤務中にしっかりと仕事に集中できているのだと思います。当直もしていますが、緊急の対応はほとんどありません。

安全な手術を実現するための充実したサポート体制

現在、私は隈病院の頭頸部外科に所属しています。仕事内容は外科の医師とほぼ変わりませんが、甲状腺の中でも大規模な手術が多い点が特徴であると思います。頭頸部外科の手術は、合併症が起こると重症化してしまう可能性があるため、常に合併症が起こらないよう安全な手術を心がけています。

安全な手術を実現するために、反回神経のモニタリングをはじめ、麻酔科などによるサポート体制がとても充実しているのも隈病院の特徴です。

専門病院の医師としての責任

隈病院では桁違いに甲状腺疾患の症例数が多いことなど、一般病院との違いを感じる場面も少なくありません。そのため、専門病院の医師としての責任を感じることも多々あります。患者さんは「甲状腺専門病院の医師」として私の意見を熱心に聞いてくれます。常に専門病院の医師として、私たちを頼ってきてくださる患者さんの立場に立ったわかりやすい説明を心がけています。

また、先輩医師やスタッフは皆、甲状腺の専門家であり、中には世界的に有名なスペシャリストも多数在籍しています。幸いなことに、隈病院は医師のみならず、看護師や検査技師など他の職種のスタッフにも質問しやすい環境であり、カンファレンスなどにも多職種が参加します。実際に、スタッフ同士の人間関係はとても良いと感じます。協力体制に感謝しながら、日頃から円滑なコミュニケーションをとるよう努めています。

外科医としての技術を磨く

入職以来、内分泌外科学会学術総会や神戸甲状腺研究会など、何回か発表の機会をいただいています。2019年6月に行われた第31回日本内分泌外科学会学術総会では、「反回神経再建術後患者の発声機能の長期経年変化についての検討」について発表させていただきました。このような貴重な学会発表のチャンスを与えてくれる病院の体制に感謝しています。

そして、私は今後も、外科医として数多くの手術に携わりたいと思っています。繰り返しにはなりますが、手術が好きな自分にとって、技術を磨くことができる非常にハイレベルな環境がここにはあります。世界的な甲状腺の専門病院の一員であるという自覚と誇りを忘れず、これからもたくさんの患者さんの治療に携わっていくつもりです。

このインタビューのドクター

金沢大学医学部を卒業後、2008年に大阪大学耳鼻咽喉科に入局。その後、複数の関連病院の耳鼻咽喉科で経験を積む。2018年、医局派遣として隈病院 頭頸部外科に入職。入職以来、数多くの手術に携わりながら、手術の腕を磨く。特に、合併症のない安全な手術を行うことができるよう日々尽力。2022年3月隈病院を退職。

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