インタビュー

アカデミックな活動も医師の使命

甲状腺を専門的に診られる医師になりたい

私は岐阜大学医学部を卒業した後、岐阜県内にある一般の総合病院で初期研修を行い、そのまま同じ病院の糖尿病・内分泌内科に入職しました。そちらの病院では、糖尿病の診療を主に行っていましたが、甲状腺疾患を診ることもありました。

父が甲状腺専門医だったこともあり、私にとって甲状腺分野は以前から身近な存在でした。また、糖尿病に比べ、甲状腺を専門的に診られる医師はそれほど多くありません。これらのことから、「甲状腺を専門的に修練することが今後の自分の強みになるのではないか」と考えるようになりました。
そこで、医師5年目のときに甲状腺専門病院(隈病院とは別の病院)への入職を決めたのです。

アカデミックな活動に惹かれて

隈病院の前に入職した甲状腺専門病院では多くの臨床経験を積み、甲状腺内科医としての基本を身に付けることができました。そして、一通りのことができるようになると、アカデミックな活動にも従事してみたいと考えるようになりました。

そこで私が次に目指した場所が隈病院でした。研究をして論文を執筆することも、医療を進歩させるための医師の重要な役割だといわれています。そのため、引き続き多くの症例を経験でき、なおかつ学会発表や論文発表などの学術面にも力を入れている隈病院はとても魅力的に感じました。

「隈病院で働きたい!」と直談判

隈病院には、医師6年目のときに一度見学に来ています。カンファレンスや外来診察、頸部超音波検査、穿刺吸引細胞診などを見学し、内科と外科の壁がなく病院が1つになって患者さんを診る体制が築かれていることを知り、とても感動しました。しかし、糖尿病の専門医を取得したいという思いもあり、すぐには入職を希望しませんでした。

その後、糖尿病の専門医を取得し、見学から1年後の隈病院研究会に参加した際、私の見学担当で面識のあった内科科長の伊藤充先生に「隈病院で働きたい!」と直談判しました。その結果、意欲を認めていただき、隈病院へ入職することができたのです。

甲状腺診療のやりがい

現状、甲状腺分野は他の分野と異なり、大学病院ではなく市中病院(隈病院のような甲状腺専門病院)が第一線を担っています。そのため、私のような大学医局に入局していない医師でも、専門病院で多くの臨床・研究の経験を積むことができます。

また、甲状腺疾患の多くは、患者さんの生活習慣にあまり起因しません。その場合、患者さんご自身の生活習慣ではなく、自身の処方内容や方針決定が患者さんの治療経過に大きく影響します。責任は重いですが、大きなやりがいを感じています。

他の分野のキャリアも諦めなくていい

隈病院は甲状腺専門病院ですが、甲状腺と共に他の分野のキャリア維持にも理解があります。たとえば私は、隈病院に入職後も以前から行っている糖尿病の診療を継続するために、病院の許可を得て週に1度外部施設にも通っています。専門医維持のための学会参加も可能です。甲状腺を専門的に修練しながら、他の分野のキャリアも積んでいける現在の環境は、非常に恵まれていると感じています。この環境を生かして、今後も医師として成長していきたいと思っています。

このインタビューのドクター

岐阜大学医学部を卒業後、岐阜県内の一般総合病院の糖尿病・内分泌内科に進む。甲状腺を自身の強みにしたいと考え、医師5年目のときに野口病院(甲状腺専門病院)へ入職。甲状腺の診療経験を積み、甲状腺内科医としての基本を身に付ける。その後、症例数が多く、学術面にも力を入れている点に魅力を感じ、隈病院へ。隈病院に入職後は、甲状腺を専門的に修練しながら、糖尿病の診療と研究も継続。臨床経験を積むとともに、学会発表や論文執筆などにも力を入れている。

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